PRODUCT IN DETAIL オーガニックコットン
マークスアンドウェブのタオルは、経(たて)糸・緯(よこ)糸・パイルのすべてにオーガニックコットンを使用。原料となる綿花は、インドやタンザニアの認定農場で有機栽培されたもの。農薬や化学肥料に頼らず、土壌の持つ力によって育てられ、ひとつひとつ手摘みで収穫されています。これらの栽培地・栽培過程・原綿・紡糸工程については、ヨーロッパのオーガニック栽培認定機関からその認証を取得し、染色・縫製後のタオルの安全性については、エコテックス国際共同体からクラス1の認証を取得。赤ちゃんがなめたり、口に含んだりしても安心です。タオルの風合いに、人と環境へのやさしさを添えました。
オーガニックコットンについて
マークスアンドウェブのオリジナルコットンタオルは、インドやタンザニアの認定農場で栽培されたオーガニックコットンを使っています。オーガニックコットンとは、3年以上農薬や化学肥料を用いていない土壌で有機栽培された綿のこと。また、遺伝子操作のない種子で作ることを条件としています。本来、綿の栽培には大量の農薬を必要としますが、農薬が人や環境に及ぼす負担は多大です。自然の力を生かして、人にも環境にも負荷の少ない栽培方法でつくられることがオーガニックコットンの条件。害虫を殺虫剤を使用せずに駆除し、綿の葉を落とすための枯葉剤も使わずに、収穫は機械ではなくひとつひとつ手摘みで行います。
さらに、オーガニック以外の綿花が混在しないよう紡績工場を指定しています。これら、栽培地・栽培過程・原綿・紡糸工程にオーガニックの認証を付与しているのが、スイスの認証機関・BIO-INSPECTAです。このように、土壌や種子、繊維などの化学分析に始まり、栽培過程、紡糸工程、出荷状況に至るまで厳密にチェックされているオーガニックコットンは、多様な国・畑の綿を混紡することができないため品質を一定にすることが難しく、収穫の年や農地ごとに少しずつ異なる質感で仕上がります。そのような風合いの差もオーガニックコットンならではの特徴です。
化学薬品の使用について
綿を脱脂するための化学薬品にはじまり、漂白剤や染料、蛍光剤など、タオルができるまでには、多くの化学薬品が使われることがあります。マークスアンドウェブのタオルは、精練(脱脂や汚れの除去)には酵素と界面活性剤を使用し、漂白には過酸化水素を使用しています。過酸化水素は化学薬品になりますが、取扱い方法や廃水処理方法など安全面・環境面に配慮し、最終的にエコテックス国際共同体からclass1の認証(※)を取得することで、タオルの安全性を確認しています。
試験では、農薬やアレルギーを誘発する成分、発ガン性物質、重金属等の残留有害物質が、製品に含まれていないかが詳細にチェックされます。エコテックスには4つのクラスがあり、なかでも一番厳格なのが「class1」。赤ちゃんがなめたり、口に含んだりしても心配のないレベルです。マークスアンドウェブのオーガニックコットンタオルはすべてその「class1」の認証を取得しています。※エコテックスとは、繊維製品の残留有害物質を検査する国際的な安全規格。最終商品だけでなく、繊維の全加工段階での原料にも適用される、世界的に統一された試験・認証システムです。
染色・柔軟剤について
マークスアンドウェブのタオルには、染色堅牢度(変色や退色への抵抗の度合い)が高く色落ちのしにくい「反応染料(化学染料)」が使用されています。反応染料は、天然染料と比較した場合、危険な物質とされがちですが、天然染料を使用する場合でも、色をしっかりと定着させ色落ちしにくくするためには、危険な重金属等が必要になります。このような物質はタオルへの残留物質の原因となります。そのため、工業製品として必要な堅牢度を保ちつつ、安全面、環境面へ配慮した結果、反応染料を使用した染色を行っています。
この点についても、エコテックスのclass1の認証を取得することで、タオルの安全性を確認しています。タオルの染色工程において、加工時間を短縮するために薬品が用いられることがありますが、薬品を使用するとタオルの風合いが固くなります。そのため、仕上げに柔軟剤が用いられることがありますが、柔軟剤はタオルの風合いを保ちにくくしたり、吸水性を妨げたりする原因となる可能性があります。マークスアンドウェブのタオルは、染色に十分な時間を費やし、これら薬品や柔軟剤に頼らない方法でふんわりと仕上げています。
タオルの設計について
質のよい綿花が生み出すふんわりとしたやさしい感触に、タオルの設計段階でのこだわりも加えました。ハンドタオル・フェイスタオル・フルタオルのパイル部分には細い、2本の糸をふんわりとより合わせた双糸を使用。高密度で吸水性が高く、たっぷりとした量感のタオルに仕上げています。タオルの風合いを保つためのお手入れ方法については、よくあるご質問をご参照ください。